itilの試験にはどんなものがあるか

itilとは

itilとは、IT業務のベストプラクティス(推奨案や実践例)を集大成したガイドラインです。

itilは、元々は英国政府がIT投資に見合ったITサービスを享受するための方法論を見出すため、専門家チームを使って調査したものをまとめた書籍です。

現在では、7つの領域に体系化され、英国政府機関のOGC(英国政府調達庁)が所有しています。

itilはitSMFという団体の啓蒙促進活動により、世界に広がっていきました。

日本支部となるitSMF Japanも2003年に設立され、日本でもitilが普及しました。

itilの資格

itilが普及した理由の1つとして、OGC認定の個人資格が設けられているということもあります。

欧米では、これらの資格は、システム運用に携わるために必須のものとされています。

日本でも、いくつかの認定教育機関で、itil 試験が実施されています。

itil Ver.3では、マスターを最上位とし、エキスパート、インターミディエイト、ファンデーションと4段階の認定レベルがあります。

特にファンデーションは、標準資格として全世界で認められています。

itilファンデーションはitilの入門資格とも言えますので、試験の難易度はそれほど高くはありません。

受験するには、認定教育機関が実施する研修を受講してから受験する方法と、独学で勉強してから受験する方法があります。